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2026年6月13日

モーツァルト生誕270周年記念 第一部ウィーン史跡探訪ウォーキングツアー

今年のウィーンは6月とは思えない真夏日が続いておりましたが、当日は気温が下がり早朝には雨も降る空模様となりました。それでも集合場所のモーツァルト像には雲間から柔らかな陽光が差し込み、倉田会長をはじめ30名の皆様にご参加いただきましたこと、心より御礼申し上げます。


最初に訪れたブルクガルテンのモーツァルト像は、アルベルティーナ広場で除幕された後、1945年の空襲で損害を受け、戦後修復されて現在の地に移されたものです。片手に楽譜、もう一方の手は指揮を始めるかのように掲げられ、台座には《ドン・ジョヴァンニ》、背面には幼いモーツァルト一家の演奏風景が刻まれています。天才少年から円熟の作曲家へ至る生涯を象徴する記念碑をご案内致しました。

続いて、12歳のモーツァルトが《ミサ・ソレムニス》を演奏した教会へ向かうためトラムに乗車する予定でしたが、リングパレードによる交通規制で運行が停止。乗り換えを重ねて遅れて到着したにもかかわらず、係員の方が特別に教会を開けてくださり、静かな空間で和胡奏者・里地帰様によるモーツァルトの名曲を堪能することができました。

その後は徒歩で聖マルクス墓地へ。緑豊かな木々に囲まれた静寂の中、ヨハン・シュトラウスの母や弟ヨーゼフが眠っていた場所などをご案内しながら進み、モーツァルトが埋葬されたとされる区画へ向かいました。しかし記念碑に到着した瞬間、突然の豪雨に見舞われ、説明の声もかき消されるほどの激しさでやむなく中断。雨の中で散り散りに避難する姿は、映画『アマデウス』のラストシーンを思わせるほど印象的でした。

まるで物語が「ここで一度幕を下ろす」かのように、雨が第一部を締めくくったのです。本来であれば未完の《レクイエム》の謎、依頼者シュトゥパッハ伯爵、死後のコンスタンツェの奮闘、モーツァルトの頭蓋骨をめぐる逸話など、まだまだお話ししたいことは尽きませんが、それらはあえて“次の章”へ残すことに致しました。

続きは第二部・10月のモーツァルトバスツアーにて──伯爵の城を訪れ、《レクイエム》依頼の背景やコンスタンツェが守り抜いた遺産について、より立体的にご案内する予定です。


最後に、リングパレードによる交通規制などもございましたが、皆様のご協力により無事終了できましたこと、改めて感謝申し上げます。

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