2026年2月28日
クロード・モネ没後100年を記念して、オンライン(Zoom)講演
第一部 A:クロード・モネの生涯とフランスの画家たち
第二部 B:クロード・モネの作品
厳しい寒さが続く今冬でしたので、今回もオンラインZoom講演を実施いたしました。 A・Bグループ合わせて78名の方々にご参加いただき、誠にありがとうございました。
まず第1部では、モネの家系図をご覧いただきながら、その複雑な家庭環境が、彼の人生の波乱に満ちた歩みを物語っていることをご紹介しました。モネの友人が、商売に失敗し、妻と6人の子供を残して夜逃げしてしまったため、モネは突然その家族を引き取ることになります。当時すでに彼は妻と2人の子供たちと穏やかな暮らしを送っていましたが、急遽、2人の妻と8人の子供を養うことになり、モネはその生活を支えるため、より一層制作に打ち込み、やがて乳母や使用人なども雇えるほどの豊かな暮らしを築き上げますが、贅沢を好む一面もあったと伝えられています。その感性は作品の随所に表れており、また彼の人生そのものが色彩豊かな絵画のようであったことを感じさせます。さらに、血縁を超えて共に育った子供同士が後に結婚するなど、いわば「パッチワークファミリー」とも呼ばれる独特の家庭環境は、モネの想像力に新たな視点をもたらし、彼の作品にも深い影響を与えたことが伺えます。第2部では少年時代に描いたカリカチュアが師ブーダンに認められ、風景画を描き始めたこと、そして彼の成長とともに印象派という新たな芸術運動が展開していった流れを、多くの作品とともにご紹介しました。モネが自らの作品を6色に分け、それぞれの色の意味や背景について語ったというエピソードも取り上げました。
中でも印象的だった言葉は、「同じ水を描いても、見る者にその水の冷たさが感じられなければならない」というものです。「印象・日の出」や連作「睡蓮」などの代表作に触れながら、日本の浮世絵の影響、そして当時多くの日本人がモネのジヴェルニーの邸宅を訪れ、現在も多くの日本の植物が今も彼の庭園に咲き続けていることなども紹介しました。
今回もオンライン講演でしたが、通信状況も音声も画像などのトラブルもなく、皆様のご協力により無事終了することが出来ましたことを感謝申し上げます。

